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00初めてブログを見る人へ

00A)初めに このブログの目的 注意点

簡単な要約 


 私の外来の方に外来では伝えきれない情報をストックし伝える。

要約

  • このブログの目的の第1義は私自身の治療を円滑に行うためです。
  • 第二義として、いろんな人の役にたてばいいなとも思っています。
  • 心、精神科について簡単で、本質的で、非言語の表現や比喩を多様して、幅広い年齢にわかりやすくする。その際に正確さはどうしても犠牲になってしまう。参考図書などを紹介して補正する。
  • 注意点 参考にして行動に移す場合は、かかりつけや専門家に必ず相談すること。自己責任っていいたいところですが、このブログで悪くなったとか聞くと悲しいのでお願いします。
  • お願い リンクフリーですが、私の実名や病院名は伏せて頂けると助かります。

 

ブログ設立の経緯


 私は大学を卒業して様々な病院で臨床医として働いてきました。仕事は大好きで感謝されてお金をもらうことに生きがいを感じています。しかし、様々な限界を感じてきました。
 人間として、精神科医としての限界。たくさん話したいけど、具合が良い人を後回しにしてしまう。そのうちに外来の入院もいっぱいになって残業するか家族を犠牲にするかの二択を迫られる。
時代の変化もあり、会話もできないような方は減っていき、たくさんの説明が求められるし、説明をすることでよくなる機会が与えられる。
たくさん説明したいけど、それを全部伝えるのは限られた時間では難しい。
 そこでわかりやすく解説したブログを開設して、外来前や外来のあとにそこをよんでもらったうえで、また外来で話ができればと考えてブログの開設を考えました。また、いただいたご意見も反映しながら改訂できるのもブログ形式のいい点なので、どんどん改訂していけば、私自身のさらなるブラッシュアップも図れるしいいことずくめではないかと思いました。この非常に私的な理由がこのブログを開設した原点です。

 ただ最終的には、様々な人に役に立つ情報になればとも考えています。時間はかかると思いますが頑張っていこうと思います。

対象について


 私自身のクライアントは、小学生からご高齢の方まで幅広いので、できるだけ平易な文章心がけまた、文字情報が苦手な発達の方でもわかるように図解も多くする予定です。

コメントや問い合わせについて 

 当初はコメント欄は非公開にしていただきます。問い合わせも、著作権違反などや明らかな間違いに関してはご返事いたしますが、治療に関わる事に関しては基本外来でお答えすることになります。ブログの性格上、あくまで最初のゴールが治療に有益であることなのでこあたりは慎重にさせて頂きます。

プロフィールなどや病院名について

 外来では、私個人の考え方で、利用者さんには自身の個人情報をほぼ明かしません。治療上の先入観や転位逆転移を防ぎ、一定の距離感で接するためです。

 ですのでプロフィール欄も最小限です。

 最初はどこで外来をやっているのかも非公開にします。これは私自身が処理できる範囲で情報をコントロールしたいのと私が勤務医で病院側の了承が必要だからです。
 最終的に病院の利用者さんや周りの同僚、スタッフ利益になるのなら公開するつもりです。

SNS等のリンクについて

 SNS等にリンクを貼るのは自由ですが、私を知っているかたは病院名や実名は当初は伏せて頂きたいです。別に罰則や違反ではないですし、いつかはわかると思うんですが、どのような形に今後なるのか予測がついていませんし、なにぶんネットネイティブな世代ではないので恐怖心もあります。自分のリテラシーにも不安があるので最初はおそるおそるでお願いします。

正確性と説明の簡素化について

 このブログでは隠喩(メタファー)がでてきます。これはメタ認知(認知していることを認知すること、自信を客観視すること)を深めるためと、暗示をもちいたリフレーミング(再認知、意味の変換)の手法でもありますが、弱点として正確性に書きます。そのために簡単な説明以外にも要約→簡単な説明→ソースを含む正確な説明と構造化しているのはそのためです。
 このブログには私の経験からくる考え方も多く含みます。いわゆるエビデンスがないものもあります。また治療法の選択などに参考にしたいと思われるかたも多いと思います。ただ、治療に参考にされるかたは必ずかかりつけの意見を聞いください。外来では状況によって選択肢は大きく変わります。年齢や病状をみて説明も変えています。ネットではそうもいきません。

 自己責任でといいたいところですが難しい決断もありますし誰かに相談し、このブログ自体を少し疑ってかかるぐらいがいいと思います。
 もう一度いいますが、これは私自身の治療を円滑に効率よく行うことが最初のゴールだからです。
 

専門性・情報の限界について

 よく勘違いされるのですが、精神科医は心のプロではなく心の病気のプロです。
 消防士は火を消すことに特化してます。家のことは詳しいですけど、建てるのは大工さんで消防士は建てません。
 精神科なら人の心を操れるんじゃないですかとか、モテモテじゃないですかといわれますが、私たちが詳しいのは病気の方で、家でいうなら火事とか雨漏りです。
 ところが家に住む人にとってはそうはいかなないし、また精神科医も可能であれば正常の心について詳しくなる必要があります。まあ、これは難しいし広範囲な問題を含むので簡単ではないですね。でもこのブログでは心理学や哲学が扱う分野も取り扱います。これは消防士が家の構造などについてかたるようなもので正確さや最新の知見に欠ける部分もあると思います。


 あと、これは本当にもうしわけないですが私より優秀な方はたくさんおられます。つまり人として職業人としての限界があります。

そういった意味でもやはり自己責任にならざるを得ないことをご了承ください

最後に

 ですが、これは常々確信をもっていえるのですが、人は変わらないということはないです。かならず変わるのです。
 問題は、”どのように変わるのか”というところです。私が外来で一番する質問は”調子はどうですが”の次が”どうしたい、どうする?”です。ところが、これにこたえられない方も多いのです。でも、これは私も同じでした。自分がどうしたいのかわからなかったり勘違いして悩んでいた時期のほうが多かったです。ですが、大人になり、学び、助けられ今は本当に楽に生きられています。

 私は心にたいして楽観的な見解をもっています。精神科の治療をすればするほど、その深さは海のようで宇宙のように神秘的で、森のように美しいです。
 

 水平線のタイトルにしたのも、心の本質を理解していけば最終的にはまるで水平線を見るようなおだやかな気持ちになれると思っているからです。

 

 自分を変えたいと思う方、望む未来をつかみ取りたいと思う方のお役に少しでもこのブログが役にたてばと願ってやみません。

 

 

  • この記事を書いた人

モジャクマシャギー

 アラフォーの精神科勤務医です。自分の外来や診療が円滑になり、利用者さんの治療がスムーズになることを目標にブログを書き始めました。   ですが、いろんな方にもみてもらってやくにたてたら嬉しいです。  病棟業務を中心に児童から認知症、最近はインターネットゲーム依存まで幅広くみています

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