あなたの大事な人や、お世話になっているひとを一人頭に思い浮かべてください。母、父、友人、恩師。だれでもいいです。その人が殺人事件で殺されました。犯人は捕まっていません。
まずはどんな感情がわきますか?
怒り、憎しみ、悲しみ。これを嬉しいと思う人や、無感情でいられる人はそうそう多くないでしょう。
警察の捜査の結果犯人が特定されましたが、すでに死んでいました。
犯人はその人自身でした。
それを知ってどんな感情がわきますか?
一度わいた憎しみは消えますか? 悲しみは消えますか?
私はむしろ増大しました。この複雑な感情そのものが自殺における周辺に与えるインパクトだと考えています。
精神科は致死性の疾患はほぼないです。難しくいうと直接的因果関係をもって死ぬリスクのある病気は少ないです。
”自殺の問題”自殺はなぜいけないか?
本人は死ぬから利害関係はないです。損でも得でもない。死んでどうなったかわからない。でも殺人であることには変わりない。ただ、犯人が自分自身なだけです。
自殺のことを考えると私も胸が痛みます。治療者にとっても深い傷を残すからです。
(これをいうと殺人はなぜだめなんだという思春期の方もいるかもしれません。機会があれば別で考えを述べます。)
ブログの最初にこの話をもってくるのはとても大事だからです。 死にたい気持ちになることが駄目だということではないです。 それを口にすることもぜひしてもらいたい。
でも、上記の話を思い出してもらえて、踏みとどまってもらえれば幸いです。
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00C) 最初に あなたの大事な人や、お世話になっているひとを一人頭に思い浮かべてください。 一番大事な話。