朝に時間をつくりながら、糖質による眠けをコントロールするなど、自分の生活をコントロールしようとしていたところ、急に、夜12時にストンとねて、朝の5時半ぐらいにぱっと目が覚めるようになりました。これは本当にたまたまだったんですが、1ヶ月ほど続きました。朝に好きな事を作業する時間ができて、朝の散歩もして素敵な時間でした。最初は、怖くなってなにか病気でもあるのではとか、老化なのかとかと、睡眠の質を記録するマットを買ったり、血圧を測ったりしたのですが、どうもむしろ健康なんですね。体調もいいし。昼寝もストンと落ちるようにできるようになったし、眠けを感じても目を閉じて10秒ほど眠れば疲れも取れるし。以前よりも兎に角良かった。
もともとの適正の睡眠時間は7時間ぐらいだし、寝る前に本を読まないと眠れなかったんですね。それもいらなくなった。しかし、一ヶ月ぐらいして、またずれてきました。急に。
睡眠の本は”不安ビジネス”もでもあるんで、本当に玉石混合で、わりと偏っている本やサイトが多いんです。○○するだけ! なんてのは”個人差がある”という原則を無視しているんであてにならないんですね。この本は個人差を無視してないし、網羅的かつ実践的でよかったです。
作者の方にはもうしわけないのですが、買わなくてもユーチューブに解説が沢山のってしまっているので、お金がない方はまずそこからでいいと思います。
僕が医者になりたてのころは不眠の問題は教科書的には4つに分かれていて
- 導入
- 中途覚醒
- 熟眠感
- 早朝覚醒
よく使われているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は殆ど場合、1の解決には役に立つのですが、3に対しては役に立たないんですよね。特にアルコールやゲーム障害などドーパミン系などを介し覚醒系の異常がある場合、悪化させることすらある。
そして最近では夜更かしする手段や誘惑が昔と比べて山ほどあるのでまあ、難しいです。
そう考えると、感覚的にはだいたいの不眠の問題は二つに分類されて
- 導入の問題
- 質の問題
と大雑把にわかれます。 薬物では2の問題をどうするのかということになります。
この本は2の質の問題を徹底的に解説してます。ショートスリープを再現するにあたって私は以下の項目を試しました。
もともとやっていたこともふくめるとこころがけたのは以下の通りです。また、別のパートでもまとめます。
- 寝る前のブルーライトのカット
- 部屋着と寝間着をわける。下着もいっさい締め付けをなくす
- 部屋には基本、ベッドだけ。本は最小限。
- シーツの下に電気毛布を引きタイマーで起動させる。
- おきたら目が覚めるまで散歩をする。
- グリシンを飲む。
- 朝、書斎で作業するときはカーテンをあけておく。
- 夜の糖質を制限する。おかわり禁止。(尋常じゃない眠けがくるため)
- 一人でやるゲームはしない。友人とやる場合でも、10時すぎまで。
こまごましたのはまた別に記載するとして、それを再現したら、またショートスリープが始まりました。
睡眠のログでも、深睡眠とレム睡眠のバランスもよく体調もすこぶるいいです。
この本はタイトルこそ、ショートスリープがテーマですが、睡眠の質を考える上でも非情に有用な本でおすすめです。